楽天モバイルで新しく始まった、「Rakuten UN-LIMIT」が格安スマホ級に安いと話題になっています。きっとUQモバイルから乗り換えしようかと検討している人もいることでしょう。
しかし、楽天モバイルに乗り換えして本当に大丈夫なのか、デメリットになる部分はないのか心配になりますよね。
そこで楽天モバイルのUN-LIMITと、UQモバイルの料金プランを比較した情報をもとに、乗り換えるメリットとデメリットを挙げてみました。
比較してみたら良い面、悪い面がそれぞれありましたので、しっかり確認した上で乗り換えをするのがおすすめです。
さらに乗り換えする方法も一緒に解説しますので、参考にしながら手続きしてみてくださいね。
目次
楽天モバイルのUN-LIMITとUQモバイルの料金プランを比較
楽天モバイルのUN-LIMITとUQモバイルの「スマホプラン」を比較してみました。スマホプランでは3つのデータ容量が用意されています。
なお、紹介する料金はすべて税抜きです。
プラン名 | Rakuten UN-LIMIT | スマホプランS | スマホプランM | スマホプランL |
月額料金 | 2,980円 | 1,980円 | 2,980円 | 3,980円 |
月間データ容量 | 楽天回線エリア:無制限 パートナーエリア:5GB |
3GB | 9GB | 14GB |
データ繰り越し | - | 翌月に繰り越し | ||
SNSのデータ量消費 | あり | ターボOFF時、データ量のカウントゼロ | ||
速度制限 | パートナーエリアで5GB超過後は1Mbps | 直近3日間に6GB以上の利用があると速度制限 月間のデータ容量を使いきった場合、最大300kbpsに制限 |
||
通話料 | Rakuten Linkアプリで国内通話かけ放題 アプリを利用しない場合、30秒20円 |
30秒20円 | ||
海外利用 | 66の国と地域で利用可 Rakuten Linkアプリ利用で海外から日本への通話、SMS無料 2GBまでのデータ容量が無料 |
auの国際ローミング対応エリアで利用可 通話は従量課金 データ通信は使えない SMSは1送信ごとに100円(受信は無料) |
Rakuten UN-LIMITと、UQモバイルのスマホプランMの月額料金が同じです。そのため、料金で比較するならスマホプランMが基準になりそうです。
とはいえ、詳細を見てみるとそれぞれ違いがあります。料金プランの違いを踏まえて、以下でメリットとデメリットを見てみましょう。
楽天モバイルのUN-LIMITにUQモバイルから乗り換えるメリット
楽天モバイルに乗り換えするメリットは5つあります。乗り換えすると有利になるポイントは、どのようなところにあるのでしょうか。
300万名対象でUN-LIMITが1年無料
楽天モバイルのUN-LIMITは、月額料金2,980円が300万名対象で1年間無料になります。1年間で見ると35,760円も得する計算です。
300万名に到達するまで実施しているキャンペーンですが、いつ人数を満たして終了するかわかりません。気になっている人は、お得な料金で使えるうちに乗り換えするのがおすすめです。
楽天回線エリアなら無制限で通信できる
UN-LIMITは楽天回線エリア内での通信は無制限で利用できます。同じ月額料金で使える、UQモバイルのスマホプランMは9GBしか通信できません。
楽天モバイルに乗り換えすれば、使えるデータ容量も大幅に増えるので、動画やインターネットなどを思う存分楽しめます。
またUQモバイルの場合、直近3日間で6GB以上の利用があると速度制限が入ります。けれども楽天モバイルなら、そういった制限もありません。
ただし、楽天モバイルユーザーの口コミを見ると、1日で10GBを超えると速度制限がかかるという声も出ています。
毎日、大容量の通信をおこなう人は注意が必要ですが、UQモバイルより制限が厳しくないので余裕を持った通信が可能です。
Rakuten Linkアプリで通話も無料
楽天モバイルのRakuten Linkアプリを利用して通話をすると、通話料が0円で電話ができます。相手が携帯でも固定電話でもかけ放題です。普段から通話が多くなる人には大きなメリットになります。
一方のUQモバイルで通話をした場合は、30秒で20円ずつ加算される仕組みです。
長時間の通話をする場合は「国内通話かけ放題」を1,700円で追加もできますが、 トータルの料金で見ると割高になってしまいます。
海外利用時に2GBまで通信できる
楽天モバイルのUN-LIMITは、 海外で利用するときもお得。それは楽天モバイルに対応している国へ行ったときに、2GBまで無料で通信できるからです。
さらにRakuten Linkアプリを利用すれば、海外から日本への通話もSMSも無料になります。楽天モバイルのスマホのまま、海外へ持って行って通信できるのは嬉しいポイントです。
UQモバイルの場合は、auの国際ローミングエリアを利用できるため、海外で使えるエリアは広いです。しかし、電話はできてもデータ通信ができません。
現地で通信をするには、海外用のモバイルWi-Fiを使ったり、フリーWi-Fiに接続したりするなどの工夫が必要です。
契約のしばりと解約金がない
楽天モバイルのUN-LIMITを契約しても、最低利用期間などのしばりがないのもメリットです。そのため、いつ解約しても解約金の負担はありません。
契約してみたものの、通信環境が悪いとか使い勝手が悪かったなど、不便に感じることもあるかもしれませんね。そんなときでも解約金の負担なしにやめられるので安心です。
楽天モバイルのUN-LIMITにUQモバイルから乗り換えるデメリット
手頃な料金で無制限に通信できるRakuten UN-LIMITですが、デメリットになる部分はないのでしょうか。乗り換えを検討するなら、デメリットも把握しておきましょう。
楽天回線エリアが狭い
楽天モバイルのUN-LIMITは、楽天回線エリア内でデータ容量無制限で使えるのが最大のメリット。
しかし、楽天モバイルが自社で提供している楽天回線エリアは一部地域に限られているのが現状です。東京や大阪、名古屋が中心で、地方で対応していても、ほんのわずかなエリアのみとなっています。
つまり、無制限で通信できる恩恵を受けられるのは、まだ一部の人のみになってしまうのです。
楽天回線エリアで通信ができないときは、au回線を使ったパートナーエリアに接続します。パートナーエリアでは月間5GBしか通信できません。
まずは、あなたの利用する場所が楽天回線エリアに対応しているのか、楽天モバイル公式サイトにて確認してみましょう。
もしパートナーエリアのみの通信になるなら、UQモバイルのスマホプランMのほうが同じ料金で9GBまで通信できるのでお得です。
UN-LIMITに対応している端末が少ない
2020年5月現在、楽天モバイルで販売している端末はAndroidのみで11機種です。
さらに、以前、楽天モバイルで販売していた機種が中心ですが、SIMカードを入れ替えして使える機種が24機種あります。
対応端末はかなり限定的で、iPhoneを使用するにも制限があるのが現状です。
楽天モバイルのサービスをフルに使うには、楽天回線に対応している端末を購入するのがベストですが、費用がかかる点はデメリットになります。
まずは今使っている端末が対応しているか「ご利用製品の対応状況確認」 でチェックしてみましょう。もし対応していないようなら、楽天モバイルで端末を購入するのがおすすめです。
今なら対象製品購入で最大15,000ポイントが還元されるので、お得に用意できますよ。
Rakuten Linkアプリがないと恩恵が受けられない
UN-LIMITは通話し放題になるのも特長ですが、Rakuten Linkアプリがないと通話は従量課金になります。
Rakuten Linkアプリは2020年5月現在、Android端末のみの対応です。したがってiPhoneでは使えないため、UN-LIMITのメリットを十分に受け取れません。
今後、iPhoneにも対応して、通話し放題になることに期待しましょう。
プランに選択肢がない
Rakuten UN-LIMITは、1つの料金プランの中にさまざまな特典が含まれます。たくさんのメリットはありますが、使い方によっては合わない場合もあります。
一方のUQモバイルには、スマホプランS(3GB)やスマホプランL(14GB)、データ通信専用プランも用意されています。自分に合うデータ容量を選択してプランを決定できるので、無駄がありません。
今後、UQモバイルから楽天モバイルに乗り換えするなら、 自分の使い方を振り返ってみてUN-LIMITが損にならないかイメージしてみるのがおすすめです。
パートナーエリアでデータ容量が余っても繰り越しできない
楽天モバイルのパートナーエリアでの利用は月間5GBまでです。けれども、5GB使いきらなかったとしてもデータ容量の繰り越しはありません。
UQモバイルならデータ容量が余った分は翌月に繰り越しできます。そのため、あまり使わなかった月の翌月はたくさん通信を楽しめます。
データ繰り越しを上手に活用して利用できる場合は、UQモバイルのほうがお得になる可能性がありますよ。
楽天モバイルのUN-LIMITに乗り換えがおすすめな人、UQモバイルに残ったほうが良い人
Rakuten UN-LIMITは魅力的なプランです。しかし、メリット・デメリットを見ると乗り換えがおすすめな人と、UQモバイルに残ったほうが良い人が見えてきました。
いくつか項目を挙げてみましたので、当てはまるのはどちらか確認してみてくださいね。
楽天モバイルのUN-LIMITがおすすめな人
楽天モバイルへの乗り換えがおすすめな人は以下のような人です。
- 楽天回線エリアが利用できる人
- 通話が多い人
- スマホの月額使用料を1年間無料にしたい人
- パートナーエリアでの利用になっても5GBで足りる人
- 海外でデータ通信をしたい人
当てはまる人は楽天モバイルに乗り換えて、たくさんのメリットを受け取ってくださいね。
UQモバイルに残ったほうがいい人
反対にUQモバイルを使い続けたほうが良いのは以下の人です。
- 楽天モバイルにするとパートナーエリアでの利用になり、UQモバイルでスマホプランM(9GB)以上を利用している人
- スマホプランS(3GB)で十分足りる人
- 自分に合ったプランを選びたい人
- データ繰り越しを使いたい人
- iPhoneを使いたい人
UQモバイルで使い続けたほうが、毎月お得に利用できるパターンもあります。楽天モバイルへの乗り換えは慎重に検討しましょう。
UQモバイルから楽天モバイルのUN-LIMITに乗り換える手順
実際にUQモバイルから楽天モバイルに乗り換えするには、どのようにしたら良いのでしょうか。費用や手順を紹介します。
乗り換えるには費用がかかる
UQモバイルから楽天モバイルにするには費用がかかります。
あらかじめ予算の中に入れておきましょう。
UQモバイルの解約金 | スマホプランの場合、0円 2年契約プランの場合、9,500円(更新月は0円) |
転出手数料 | 3,000円 |
楽天モバイルの事務手数料 | 3,000円 |
新しくスマホを購入する場合 | スマホ代 |
スマホプランではなく、以前提供していた2年契約のプランになっている場合は、9,500円の解約金が発生する場合がありますので注意が必要です。
乗り換え前に用意しておくもの
乗り換え前に以下の書類を用意しておきましょう。
- 本人確認書類原本
- 楽天会員ユーザID/パスワード
- クレジットカード/銀行口座
MNPで乗り換えする手順
実際に乗り換えする手順を解説します。
MNP予約番号を取得する
UQモバイルでMNP予約番号を取得しましょう。以下の電話番号で受付しています。
- UQお客さまセンター:0120-929-818
- 受付時間:9:00~21:00
楽天モバイルで転入手続きをする
必要書類が揃っていて、MNP予約番号が取得できたら、楽天モバイルで転入手続きをしましょう。
公式サイト:楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT
ここで注意したいのが、MNP予約番号の有効期限が残り10日以上ないと受付できない点です。予約番号を取得したら早めに転入手続きをするのがおすすめです。
またUQモバイルの契約者と楽天モバイルでの契約者は、同一である必要があります。
開通手続きをする
楽天モバイルの端末とSIMカードが届いたら開通手続きをしましょう。「my 楽天モバイル」に、UQモバイルのSIMカードが入ったスマホからアクセスしておこないます。
開通が完了するとUQモバイルの契約は自動的に解約になります。
楽天モバイルのUN-LIMITにUQモバイルから乗り換えして快適な通信をしよう
UQモバイルから楽天モバイルのUN-LIMITに乗り換えるメリットとデメリットを解説しました。メリット・デメリットがそれぞれありますので、よく比較した上で乗り換えするのがおすすめです。
楽天モバイルのUN-LIMITのほうが自分に合っているという人は、1年無料のキャンペーン中に乗り換えしておくとお得ですよ!