2019年1月の半ばになってからau、ドコモ、ソフトバンクの大手通信事業者が相次いで2年契約の更新期間拡大を発表しました。
口火を切ってニュースとして発表したのは16日のドコモで追ってau、ソフトバンクも後に続いたという様相です。
今回は契約期間更新の拡大により何が変わったのか、ユーザーにとってどういうメリットがあるのかご案内したいと思います。
3社の発表は全て同一内容
契約期間更新月の拡大は下記URLにて3社全てがニュースリリースしています。
auのニュースリリースURL:auの「2年契約」などにおける更新期間の拡大について
ドコモのニュースリリースURL:2年定期契約などの解約金がかからない期間を延長
ソフトバンクのニュースリリースURL:2年契約の更新期間拡大について
3社が発表した内容は実は全て同じ内容となっており、上記URLからそれぞれ抜粋すると以下の通りです。
au…更新期間を3カ月間に拡大し、契約期間の最終月においても契約解除料がかからないこととします。
ドコモ…定期契約満了月の当月、翌月、翌々月の3か月間に変更いたします。
ソフトバンク…2年契約の場合、契約解除料がかからない更新期間が、2カ月間から3カ月間になります。
小難しい表現になっていますので、もう少し分かりやすく説明したいと思います。
要は実質1か月早く乗り換えや解約が出来るようになった
この発表の内容を更に噛み砕いて説明すると、今までは2年縛りの契約だった場合25か月目から26か月目までの2か月間が解約しても料金のかからない更新期間でした。
今回は契約満了月の24か月目も更新期間の対象となったので、ユーザーは3か月間の間に契約を更新するか検討する期間が増えております。
3か月と契約更新期間が増えたので、乗り換えするか否かの判断をゆっくり検討できる機会が増えたと言えます。
- 契約更新月のギリギリまで他社の乗り換えキャンペーンが無いか待ってみる
- 期間が長いので新機種が出てきてから乗り換えを考えてみる
といった事も出来るようになりますので、今回の契約更新月拡大の件はユーザーにとってはメリットのみがあります。
適用開始も3社共通で2019年3月から
今回の契約更新月拡大の適用は、3社共通で2019年3月に契約更新月を迎える方から順次対象になっていきます。
従来では3月更新月の方は翌月4~5月が契約更新月でしたが、今回の件で3月も契約更新月になりました。
3月に契約更新満了となる方は、早速契約更新月拡大の恩恵を受ける事が出来ますので各種MVNO業者や他キャリアに乗り換えを検討してみるのも良いでしょう。
なお契約満了月は業者によって以下のウェブサイトから確認出来るようになっています。
au…My au 参照URL:2年契約/1年契約の「更新月/更新期間」を確認したい
ドコモ…My docomo/請求書 参照URL:定期契約期間内に解約や廃止をすると、解約金がかかる料金プラン/割引サービスを教えてください。
ソフトバンク…My Softbank/LINE 参照URL:「契約更新月」は、インターネットから確認できますか?
背景はやはり総務省からの指導と思われる
あくまで個人的な私見ですが、今回の契約更新月が伸びた背景はやはり総務省からの指導があったためかと思われます。
解約時にかかる料金、違約金や契約解除料などの撤廃等を求める指導内容は度々出ていました。
総務省側としては活発にユーザーにキャリアを乗り換え、MVNO市場を活発化させたいという思惑も透けて見えます。
ユーザー側にはそういった背景はあまり関係ありませんが、もし今後もそういった内容であれば更にMNPによる乗り換え促進の機会が増えるかもしれません。
大手キャリアのみならず格安MVNO業者も、今後は更に顧客獲得の為の新規向けキャンペーンや既存客向けキャンペーンを打ち出してくる可能性もあります。
スマホをお得に利用したいなら、お得な特典やキャンペーンがあるなら積極的にMNPによる乗り換えを検討する事が増えるでしょう。