ここ数年で急激に増えてきた、月のデータ上限がないモバイルWiFiサービス。
その中のひとつが「縛りなしWiFi」です。
いつ解約しても解約金のないプランがあるのが最大の特徴ですが、デメリットはないのでしょうか?
今回は、縛りなしWiFiについて、特徴・料金・口コミや評判などを詳しく解説します。
解約方法についても詳しくご紹介しますので、すでに契約されている方もぜひ参考にしてみてください。
縛りなしWiFiの特徴
まずは、縛りなしWiFiの特徴について解説します。
解約金のないプランと3年契約プランがある
縛りなしWiFiには解約金のない「縛りなしプラン」と、3年の自動更新がはいる「縛っちゃうプラン」の2つがあります。
「縛っちゃうプラン」はよくある3年契約ですが、月額は2,800円(税抜き)。業界最安級で利用できます。
どちらのプランにも他の会社にはない魅力があるのが、縛りなしWiFiの特徴といえそうです。
月のデータ上限はないが1日の上限は2GBまで
縛りなしWiFiでは、月ごとのデータ上限を設けていません。ただし、1日2GB以上使用すると、当日中速度制限がはいります。
月の制限はないというものの、実質高速で使えるのは2GB×日数分であり、ヘビーユーザーの方には向かないかもしれません。
縛りなしプランの場合、端末・回線が選べない
縛りなしWiFiでは、SoftBank回線が利用できるルーター・WiMAX回線が利用できるルーターの2種類を提供しています。
「縛っちゃうプラン」の場合、端末はSoftBankの601HWシリーズに限定されますが、「縛りなしプラン」の場合はどれを利用するかは選べません。
縛りなしWiFiのプラン・料金
縛りなしWiFiには2つのプランがあります。料金・特徴について、以下の表をご覧ください。
縛りなしプラン | 縛っちゃうプラン | |
料金 | 3,300円 | 2,800円 |
端末 | 603HW・W04・WX05・502HW(選択不可) | 601HWシリーズ |
端末の提供方法 | レンタル | 買い取り |
解約金 | なし | あり |
初期契約解除 | 利用不可 | 利用可能 |
当月解約 | ×(前月申請で翌月解約) | 〇 |
※全て税抜き、かつ2020年1月時点の情報です。
それぞれのプランについて、詳しく解説します。
縛りなしプラン
名前のとおり、いつ解約しても解約金のかからない、縛りのないプランです。
ただし、最低1か月の利用は必須であり、8日以内の初期契約解除制度も利用できません。また、先ほど解説したとおり、端末と回線は選べず、提供方法もレンタルのみとなります。
縛っちゃうプラン
3年間の自動更新契約がはいるプランです。
解約金はかかりますが、月額が2,800円(税抜き)と安く、業界最安級で利用できます。端末はSoftBankの601HWシリーズを買い取ることとなります。
縛っちゃうプランの解約金
縛っちゃうプランの解約金について、以下の表にまとめました。
35か月以下 | 15,000円+端末の残債(1,200円×残りの月数分) |
36か月目 | なし |
37か月目以降 | 更新月以外15,000円 |
契約は3年間の自動更新であり、更新月以外の解約は15,000円(税抜き)。さらに35か月以内の解約については、解約金の他に端末の残債が上乗せされます。
なお、更新月は3年ごとに1か月間のみ巡ってきます。
プラン変更はできる?
縛りなしWiFiでは、「縛りなしプラン」から「縛っちゃうプラン」への変更のみ受け付けています。変更を希望される方は、縛りなしWiFiのお問い合わせフォームから申請してください。
「縛っちゃうプラン」から「縛りなしプラン」へは変更できません。
オプション
縛りなしWiFiには「安心サポートプラン」と「モバイルバッテリーレンタル」というオプションがあります。
安心サポートプラン
安心サポートプランは、端末に対する補償のオプションです。詳細については、以下をご覧ください。
月額 | 500円 | |
補償内容 |
通常39,800円の補償金を10,000円に減額する | |
補償対象 |
縛りなしプラン | 盗難・紛失・故障(画面割れ・水没など) |
縛っちゃうプラン | 故障(画面割れ・水没など) |
※全て税抜きです。
プランによって補償対象が違うので、注意しましょう。また、加入は端末契約時のみの受付であり、一度加入すると途中解約はできません。
モバイルバッテリーレンタル
縛りなしWiFiでは、モバイルバッテリーを月額300円(税抜き)でレンタルできます。数か月だけの利用予定の方は、利用してみてもいいかもしれません。途中でモバイルバッテリーのみ利用を取りやめることもできます。
初期費用
縛りなしプラン・縛りありプランどちらの場合も、初期費用として事務手数料1,000円(税抜き)がかかります。それ以外の初期費用はなく、初月も日割りの請求です。
縛りなしWiFiの端末
縛りなしWiFiでは、縛っちゃうプランでは601HWシリーズが、縛りなしプランでは603HW・W04・WX05・502HWのいずれかが提供されます。それぞれの端末のスペックは以下をご覧ください。
端末名 | 601HW | 603HW | 502HW | WX05 | W04 |
下り最大通信速度 | 612Mbps | 612Mbps | 187.5Mbps | 440Mbps | 440Mbps |
同時接続台数 | 14台 | 13台 | 10台 | 10台 | 10台 |
連続通信時間 | 約8.5時間 | 約8.5時間 | 約10時間 | 約14時間 | 約10.5時間 |
連続待受時間 | 約850時間 | 約850時間 | 約850時間 | 約700時間 | 約850時間 |
スペックを並べると、端末によってかなり最大速度等に違いがあるのが分かります。縛りなしプランでは端末が選べない以上、こればかりは運によるところになるでしょう。
ただし、WiMAX・SoftBankどちらかのエリアが入らない場合は、はいる回線の端末が提供されるようです。申し込み時に申請が必要になるので、あらかじめエリアを確認しておきましょう。
WiMAXのハイスピードモードは利用できる?
ハイスピードモードとは、最大通信速度を上げるWiMAXの通信モードの一つです。
縛りなしWiFiではハイスピードモードの利用を原則禁止しており、万が一ユーザーが切り替えてしまった場合は、毎月1,005円(税抜き)を請求されます。さらにそれ以後は、通常のモードに戻したとしても7GBまでの月間利用制限が発生。
デメリットが大きいので、ハイスピードモードの利用は避けたほうが良いでしょう。
海外での利用はできる?
縛りなしWiFiの海外利用は原則禁止されており、万が一利用してしまった場合はそれに応じた料金が請求されます。非常に高額になることが予想されるため、海外に持っていくことは避けましょう。
縛りなしWiFiの口コミ・評判
縛りなしWiFiについて、ネットやSNS上の口コミ・評判を調べました。
解約後も料金が請求される?
「解約申後も引き落としがされていた!」という口コミがありました。レスポンスが遅いというものもあり、事務手続きにはまだ弱い面があるのかもしれません。今後の改善に期待したいところです。
速度の評判は人によって様々
速度に関しては、「満足」「繋がらない」など、人により様々でした。他の会社同様、やはり場所と時間帯によるものと思われます。
縛りなしWiFiの解約方法
縛りなしWiFiの解約方法は以下のとおりです。
- 縛りなしWiFiのお問い合わせフォームから解約の希望を連絡する
- 翌月1日までにレンタル品を返送する
つづいて、詳しい注意事項を解説します。
縛りなしプランの解約は前月申請
縛りなしプランの解約は、前月中に申請しなければなりません。当月解約は受付できないので、解約を希望する際は早めに問い合わせを行いましょう。縛っちゃうプランは、当月解約が可能です。
返却は追跡確認ができる郵送方法で
レンタルしていた物品は、追跡確認できる郵送方法で返送しなければなりません。追跡確認できるサービスには、以下のようなものがあります。
- 佐川急便 飛脚宅配便・飛脚ジャスト便
- ヤマト運輸 宅急便・宅急便コンパクト
- 日本郵便局 レターパック・ゆうパック
返送にかかる費用はユーザー側の負担となります。
レンタル品の返却は翌月1日までの消印になるように
縛りなしWiFiでは、解約の翌月1日までにレンタル品を返送しなければなりません。宅配業者の消印日を返却日として扱うので、期限内の消印を押してもらえるようにしましょう。
また、縛っちゃうプランの場合、端末は買い取りですがSIMはレンタル扱いなので、SIMの返却を行わねばなりません。
1日2GBが苦にならなければ検討価値あり
縛りなしWiFiは月のデータ上限はないものの、1日2GB以上の使用で当日制限が入ります。これが苦にならなければ、料金・プランともに魅力があり、検討の価値は十分にあるかと思います。