2018年の夏は日本全国で35度を越す猛暑日が非常に多く、それに伴いスマホの熱暴走が原因と思われる不具合が多発しました。
一度熱暴走を起こすと、冷めるまではスマホの操作が非常に不安定になりますし、最悪バッテリーの寿命が縮まったり、故障の原因にもなります。
なるべく早いうちにスマホを冷まして使えるようにしたいと考えがちですが
この時、電源を落として自然に冷めるのを待つのではなく、スマホを流水や保冷剤を用いて冷やすのは、NGとされています。
その理由としては
「防水機能は短時間の浸水を防ぐものなので、長時間水に当て続けると浸水する可能性がある」
「保冷剤に載せて冷ますと、端末内の空気が結露し内部に水滴がついて故障の原因になりえる」
といったものです。
しかしダメと言われても、急速に冷めるのであれば試してみる価値はあります。
今回は敢えてNGと言われる保冷剤に載せる方法でスマホを冷ましてみて
・どれだけの時間で平熱に戻るのか?
・保冷剤で冷やしてみて、その後影響はあるか?
この二点を調べてみたいと思います。
なお、今回の実験はあくまでも筆者の自己責任で行っております。
くれぐれも決して真似はしないで下さい。
実験の準備と計測方法
今回の実験の計測方法は以下の通りです。
- スマホが充電できなくなる温度までスマホの温度を上昇させる。
- 保冷剤の上にタオルを敷き、その上にスマホを載せる。
- 常温に戻るまでの時間を調べる。
また、スマホ内部の温度を計測する為に
・スマホあつくない??
・CPU thermo meter
この二点のアプリをPlayストアからインストールしました。
このアプリを用いて温度が高い状態、冷却中の状態、元々の温度である32度までに戻る時間を調べてみたいと思います。
実際にやってみると予想以上に冷めるのは早い
まずスマホの温度が高い状態を、以下の方法で意図的に作り出しました。
・スマホ背部から排熱させないよう毛布の上にスマホを置く
・充電を行い、温度を上昇させる
・スマホゲームで過負荷をかけ続け、温度上昇の為充電が出来なくなる状態まで温度を上昇させる。
充電できなくなった警告を出すまで行いました。
この時のスマホの温度を計測すると片や45.2度、もう一方は45度となっています。
体温より高いので、タオルなどの布越しに持つかスマホケースを使わなければ、素手で長時間持ち続けるのは辛い温度です…。
それではここから保冷剤の上にスマホを載せて、32度まで下がる時間を調べてみましょう。
おおよそ10分ほどで平熱に戻る結果に
冷却開始してから3分ほど経過した結果が以下の通りです。
『スマホあつくない??』では43度
『CPU thermo meter』では40度と何故か大きく離れていますが
一応、冷却はしているようです。
そして冷却開始してから10分ほど経過すると32度近くまで下りました。
先と同様に温度計測で何故か差がついていますが、どちらも32度近くまで戻っています。
どうやら保冷剤を使って冷却すると、おおよそ10分ほどで平熱に戻るようです。
電源OFFにして自然冷却を待っていると、10分程度であればまだほんのり熱を持っておりますので
やはり自然に冷却するよりは遥かに早いといえるでしょう。
言うまでもなく真似しちゃダメ
今回の実験から数日が経過し、その後何度か同じ方法で冷ましてみましたが
特にスマホに異常はありません。
保冷剤で冷ませばおおよそ10分ほどで平熱に戻せる事と、保冷剤で急速に冷ましてみても確実に影響がある訳ではないようです。
ただ元々推奨されている訳ではなく、目に見えないダメージが端末に入った可能性も否定できません。
その為、決して真似はしないようにお願いします。
もし何か影響があったとしても、当方では一切責任は負えません。