docomo、ソフトバンク、au。どの携帯電話キャリアも自宅にインターネット回線を導入による「固定回線セット割」が数年前より始まっています。
その中でauに関しては自宅への固定回線が無くても代わりとなるWi-Fiルーターの契約によってセット割が適用される特別な契約があります。
「固定代替/スマートポート契約」と呼称しています。今回、固定代替契約におけるユーザーのメリットや契約についての解説をします。
目次
固定代替契約とは?
元々はエリアの関係上、auのインターネット回線(または提携の固定契約)が導入されていない地域に住んでいるユーザーが固定回線セット割を適用させる為にauがモバイルWi-Fiルーターでも同等の扱いをするという契約を開始したのが始まりです。
【固定】通信の【代替】となるサービスで、本契約をベースに「auスマートバリュー」が適用出来る様になります。今は提携先も増えて率先して契約する事は少ないと思いますが「モバイルWi-Fiルーターが欲しい」「転勤が多い」といったユーザーの為に現在でも契約可能です。
料金プランについて
auの総合カタログに記載されているWi-Fiルーターの通常料金プランと異なり専用の料金プランとなります。
現在、auで販売されている「モバイルWi-Fiルーター」と「据え置き型Wi-Fiルーター」が対象です。
WiMAX 2+ フラット for DATA EX | 4,292円 |
WiMAX 2+ フラット for HOME | 3,792円 |
参考先:対象の固定通信サービスが提供エリア外の方:auスマートバリュー
いずれも本来、自宅に固定回線を導入するよりも幾らか安い料金となります。とはいえ、4G回線を利用しているので通常の固定回線に比べると速度・安定といった部分に不安は残るかもしれません。
どんなメリットがあるのか?
契約の際に登録した【契約先住所】と同一住所に住んでいる家族を対象に「auスマートバリュー」が適用出来ます。
割引額は500円/934円/1422円/2000円と割引対象先回線での契約料金プランによって変動しますが割引となります。
当然、回線契約が多いければ割引額も増えてWi-Fiルーターで発生している料金プランよりも割引される事もあります。
また仕様上、契約したその日から利用可能なので工事はありません。
通常契約との差異について
auで販売しているWi-FiルーターはいずれもUQ WiMAX(以下、UQ版と表記します。)でも提供されています。
UQ版については提携プロバイダが何社かありますので家電量販店やインターネット申し込みで契約をしているという方もいると思います。
UQ版でも「auスマートバリューmine(マイン)」と呼ばれるセット割引があります。が、「スマートバリューmine」は割引対象数は1回線です。
複数回線ある場合については、その台数分UQ版での契約をしないと割引となりません。その点が差異であり、優位な面でもあります。
通信速度や速度規制について
WiMAX2+のみで提供する「ハイスピードモード」、それを補足する形でau 4G LTEが利用可能にもなる「ハイスピードプラスエリア」という2つの回線を端末で切り替えて利用する点はUQ版も同じくです。
ただ、通常「ハイスピードプラスエリア」では7GBの月間通信上限があるのに対して12GBまで利用可能です。「据え置き型」については30GBと上限が更に引き伸ばされています。契約上、固定の代替となるサービスなのでその点が緩和されているのも嬉しい点です。
これは利用方法やその時の混雑状況によって変わりますが、稀に通信上限以上を利用しても規制されない場合があります。必ず規制されないと保証出来る内容ではありませんが、知識として参考程度に覚えておいて下さい。
デメリットはあるのか?
ここまで見ると一見ユーザーにデメリットは無いですが、この契約においては契約は2年契約だが端末代金は36回払いにする必要があります。
端末代金は36回分同等の割引が入るので実質0円ですが、中途解約などの際は残債が発生する点がデメリットと言えます。
店舗によっては本体代金が一括0円として販売している事も稀にあるようでその辺は周辺店舗への聞き込みが必要かもしれません。
契約はどうすればいいのか?
全国のauショップや家電量販店で申し込み可能です。その際は「固定代替契約で欲しい。」と伝えてみて下さい。
ただ既に自宅でauのインターネット回線が導入されている方や、導入可能エリアの場合は店舗から確認が入ると思います。その点も踏まえて一度ご相談してみて下さい。
今回ご紹介した「固定代替ルーター」ですが、auの契約数によっては実質の負担はかなり抑えられたりするので是非一度ご検討してみて下さい。