2019年9月25日、国産としては珍しいゲーミングスマホAQUOS zeroの後継機、AQUOS zero2が発表されました。
AQUOS zeroは2018年12月に発売されたもので、軽さと低発熱、描写機能に重点を置いて作られたゲーミングスマホであり、そのzeroの後継機となります。
AQUOS zeroはソフトバンクのみの取り扱いでしたが、AQUOS zero2はドコモとauでの取り扱いも決定しています。
SDカードスロットもなくゲーム仕様に特化したモデルですが、どういった点が進化しているのでしょうか?
今回はAQUOS zeroとAQUOS zero2を比較しつつ、新機能や変更点など特徴をお伝えしていきます。
目次
AQUOS zero2のスペック比較
機種名 | AQUOS zero |
AQUOS zero2 | AQUOS R3 |
発売日 | 2018年12月21日 | 2020年1月予定 |
2019年5月24日 |
メーカー | SHARP |
SHARP | SHARP |
ディスプレイ | 約6.2インチ WQHD+ 有機EL | 約6.4インチ Full HD+ 有機EL | 約6.2インチQuad HD+ Pro IGZOディスプレイ(液晶) |
サイズ(幅×縦×厚さ) | 154mm×73mm×8.8mm | 158mm×74mm×8.8mm | 156mm×74mm×8.9mm |
重さ | 146g | 143g | 185g |
OS | Android 9 |
Android 10 | Android 9 |
CPU | Snapdragon845 オクタコア2.6GH+1.7GHz | Snapdragon855 オクタコア2.8GHz+1.7GHz | Snapdragon855 オクタコア2.8GHz+1.7GHz |
内臓メモリ | RAM:128GB ROM:6GB | RAM:256GB ROM:8GB | RAM:128GB ROM:6GB |
外部メモリ | – | – | micro SD 最大512GB |
メインカメラ | 約2260万画素 CMOS | デュアルレンズ 約1,220万画素✕約2,010万画素 CMOS 裏面照射積層型 | デュアルレンズ 約1,220万画素✕約2,010万画素 CMOS 裏面照射積層型 |
サブ | 約800万画素 CMOS | 約800万画素 CMOS 裏面照射型 | 約1630万画素 CMOS裏面照射積層型 |
バッテリー容量 | 3,130mAh | 3,130mAh | 3,200mAh |
防水・防塵 | IPX5・IPX8/IP6X | IPX5・IPX8/IP6X | IPX5・IPX8/IP6X |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証(画面内)・顔認証 | 指紋認証・顔認証 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
対応 |
前身となるAQUOS zeroと、同じSHARP製のAQUOS R3と比較してみました。
画面サイズは一番大きいにも関わらず、重量は一番軽くなっています。
また、カメラもR3と同じレベルの物が搭載されており、汎用性が高まっています。
AQUOS zero2の特徴
AQUOS zero2は一言で言うと「大画面でハイスペックなのに軽い」です。
基本的にはAQUOS zeroの特徴を引き継いでいますが、長所であった箇所を更に進化させ普段遣いも出来るようになっています。
画面内指紋認証に対応
AQUOS zero2はシャープのスマホで初の画面内指紋認証を搭載しています。
AQUOS zeroでは背面に指紋認証センサーがありましたが、AQUOS zero2では画面上で認証が出来るので置いたままでもロックの解除が出来るようになっています。
また、進化した指紋認証に加えて顔認証も引き続き搭載しています。
ハイスペックな端末搭載される生体認証が2つもあるAQUOS zero2からは、シャープの本気度が伝わってきますね。
大画面にも関わらず軽い
AQUOS zeroは画面が6.2インチの大画面でしたが、AQUOS zero2はさらに大きくなり6.4インチとなっています。
それに伴い本体サイズも縦に4mm横に1mm大きくなっているのですが、重量は3g軽くなっているんです。
背面の素材がアラミド繊維からアルミ製に変更されているので、そこで軽量化されているのだと思われます。
ちなみに、ほぼ同サイズの6.5インチであるiPhone11 Pro Maxは226gです。AQUOS zero2がどれだけ軽いかがわかります。
ただ、画面の解像度はWQHD+(1,440 × 2,992ドット)からFHD+(2,340×1,080ドット)に下がっています。
大幅に下がったわけではありませんが、画面サイズが大きくなって解像度が下がっているので、目を凝らすと粗が見えるかもしれません。
スマホ初、240Hzのリフレッシュレート
AQUOS zeroでは画面のリフレッシュレートが60Hzでした。
これは1秒間に画面が60回更新されているもので、一般的なスマホやパソコンの画面と同じ数値です。
しかし、AQUOS zero2はシャープの有機EL搭載スマホ初の120Hzになっています。
さらにAQUOS zero2では、画面の更新のタイミングに連動して黒画面を挿入することで、擬似的に240Hzの表示を実現しています。
これはゲーミングPC用のディスプレイでも使われている技術でもあります。
要は他のスマホよりなめらかに表示され、ゲームをプレイする上で有利になるということです。
これにより、激しい動きのあるゲームでも描写が遅れて残像が残ることもなくなりますし、画面更新頻度の差で相手を先に見つけることが出来る可能性が上がります。
また、リフレッシュレートが上がることによって操作の遅延も抑えられ、タッチの追従性が上がるので操作性も飛躍的に向上しています。
対人ゲームをするのであれば、有利な環境でプレイするのは勝率を上げる為の重要な要素になります。
RAM8GB、UFS3.0のROM256GB
メモリ関係もAQUOS zeroから進化しております。
RAMは6GBから8GBへ、ROMも128GBから256GBへ増量されています。
8GBのRAMは2019年冬モデルの中でもトップクラスの大きさであり、高負荷なゲームを快適にプレイする為に十分な容量となっています。
また、ROMがUFS3.0ということは、256GBの大容量ストレージにどれだけたくさんのゲームをインストールしても、高速にアクセスすることが出来るということです。
ゲームの読み込み速度が早くなればそれだけ楽しめる時間も増えるので、ここも重要な要素ですね。
高い放熱性能
AQUOS zeroでも搭載されていた「パラレル充電」がAQUOS zero2でも採用されています。
普通のスマホは充電ICが1つしか搭載されていないのに対して、AQUOS zero2は2つ搭載されています。
これにより熱を分散することが出来る事に加えて、端末の構造上の工夫によりまんべんなく放熱されるので、他のスマホに比べて熱を持ちづらくなるよう設計されています。
充電をしながらゲームをしても熱くならないのはゲーミングスマホではとても重要なことで、この発熱しずらいというのもゲームを楽しむ上で有利に成り得る要素です。
スマホは熱を持ちすぎると故障に繋がる為、壊れる前に保護回路が働いてスマホのパフォーマンスが低下します。
これによりゲームの動作も鈍化し、操作性も下がることで不利になってしまうので、熱を持たないというのはとても大事な事だと言えます。
AQUOS zero2の価格
具体的な価格はまだ発表されていません。(2019年10月22日時点)
最近の販売価格は10万円を超えるものがほとんどであり、AQUOS zero2もハイスペックスマホなので高額になる可能性が高いです。
ただ、ソフトバンクのAQUOS zeroが発売当初は99,840円だったので、ギリギリ9万円台を攻めてくる可能性もあるかもしれません。
AQUOS zero2の発売日
メーカーや各キャリアからは2020年1月下旬発売と発表されていますが、ドコモのみ「今冬発売」と具体的な時期は発表していません。
です1社だけ先行販売されるとも考えにくいので、全社同じタイミングでの発売になると思われます。
AQUOS zeroが2018年12月21日発売だったので12月だと思われていましたが、年を跨ぐ事になりそうです。