株式会社TwelveのモバイルWi-Fiサービスであるhy-fi。
トリプルキャリア対応かつデータ上限なしのサービスとして、じわじわと注目を集めています。
今回はhy-fiの特徴・料金・評判について、詳しく解説します。サービス内容が似た「Mugen WiFi」や「限界突破WiFi」との比較も行いますので、ぜひ契約の参考にしてみてください。
目次
hy-fiの特徴
まず、hy-fiの特徴を解説します。
データ上限なしの使い放題
hy-fiには、一切のデータ上限設定がありません。月間だけでなく、3日に10GB・1日に2GBといったような制限もなく、完全なる使い放題です。
ただし、ネット上には、「150GBで制限される」「300GBで制限される」という口コミも。
これについては、「3.2.1 速度制限について、hy-fiからの回答」で解説しますので、詳しくはそちらをご確認ください。
トリプルキャリア回線
hy-fiはトリプルキャリア回線に対応しており、docomo・au・SoftBankの大手3社の回線から、いつでも最適なものに自動でつながります。
海外でも利用可能
hy-fiは、端末をそのまま持っていくことで、海外135か国で利用できます。複雑な申し込みや設定は、一切必要ありません。料金も1日ごとの従量課金制となっており、非常に明確です。
2種類から選べるレンタル端末
hy-fiでは、モバイルWi-Fiルーターの端末本体は、全てレンタルとなっています。解約時に返却の必要はありますが、本体の分割が残る心配がありません。
さらに、多機能なG4とシンプルなU2sの2種類から、好きな端末を選ぶことができます。ただし、端末によって料金プランも変わりますで、ご注意ください。詳しくは、「2 hy-fiの料金」で解説します。
hy-fiの料金
hy-fiには、G4とU2sという2種類の端末があり、どちらを選ぶかによって料金が変わります。詳細については、以下の表をご覧ください。
機種名 | G4 | U2s |
最大速度 | 下り150Mbps
上り50Mbps |
|
同時接続 | 5台 |
|
通信時間 | 12時間 |
|
その他機能 | 翻訳・地図・TripAdviser | なし |
月額料金 | 3,880円 | カード払い3,280円
口座払い3,980円 |
初月 | 無料 | |
翌月 | 3,380円 | 980円 |
支払い方法 | クレジットカードのみ | クレジットカード・口座 |
初期費用 | 3,000円 | |
契約年数 | 2年(自動更新) | |
解約金 | 9,500円 | |
弁済費 | 紛失28,000円
液晶割れ18,000円 |
15,000円 |
G4とU2sを比べると、G4にのみ大きな液晶がついており、地図や翻訳、TripAdviserが本体で利用できます。しかしながら、それ以外の通信速度や通信時間、同時接続数に差はありません。
月額料金は、機能が限られたU2sの方が600円安くなります。さらに契約翌月の利用料金も、割引で980円。通信機能のみを必要とする方は、U2sの契約で充分満足できるでしょう。
なお、口座振替が選択できるのもU2sのみです。
hy-fiの解約金
hy-fiは2年ごとの自動更新契約がはいります。更新月は1か月間であり、それ以外のタイミングで解約すると9,500円の解約金がとられます。
本体代などの分割は残らないものの、2年は使う前提での契約をおすすめします。
hy-fiの端末補償サービス
hy-fiは、月額400円で「端末補償サービス」を提供しています。内容は主に以下のとおりです。
- サービス加入時のみ申込可
- 機器の破損・全損時に、新品または状態の良い中古品に無料で交換
- 1度交換してから6か月間は利用不可
- 盗難・紛失は対象外
弁済費が15,000円~28,000円と高額なことを考えると、加入を検討する価値はありそうです。ただし、盗難・紛失については補償されないので、ご注意ください。
hy-fiの海外料金
hy-fiの海外利用料金は、以下のとおりです。
基本料金 | 無料(期間限定の可能性あり) |
利用料金 | 780円/日 |
基本的に、かかる料金はつかった日数×780円のみです。ただし、1日500MB以上使用すると、384Kbpsに制限されるので注意しましょう。
海外通信基本料金については、2020年2月26日現在、公式サイトにて「今なら無料!」という表記でした。期間限定の可能性はありますが、終了日についての記載も特になかったので、しばらくは続くものと思われます。
hy-fiの口コミ・評判
つづいて、ネットやSNS上で発見した、hy-fiの口コミや評判を紹介します。
対応が良くない
SNS上では、「問い合わせに対する対応がよくない」「思っていた契約と違う」という口コミが見られました。運営元であるTwelve以外にも親会社であるWizが対応するケースがあるらしく、そういったことも混乱を招いているようです。
まだ新しいサービスなので、どうしても混乱は避けられないのかもしれません。これからの対応に期待したいところです。
実質速度制限がある
ネット上では、「150GBで制限される」「300GBで制限される」という口コミを見かけました。中にはhy-fiからのメールの返信画面を載せているものもあり、どれも信憑性は高そうです。
非常に気になる口コミだったので、本記事を執筆するにあたって、hy-fiの公式ラインで実際に問い合わせを行ってみました。
速度制限について、hy-fiからの回答
結論からお伝えすると、hy-fiからの回答は、「基本的には無制限である」というものでした。ただし、以下の場合は制限をかける可能性があるということです。
- 1日のデータ量が著しく多い場合は制限をする場合がある
- 目安として月間300GBで制限をかける場合がある
やはり「月間300GB」というのが、一つの目安になることは間違いなさそうです。ただし、これについては他のモバイルWi-Fiサービスでも似たような口コミを見るので、どこもあまり変わらないのかもしれません。
hy-fiのキャンペーンコード
hy-fiには、既存のユーザーが友だち紹介のために発行するキャンペーンコードがあるようです。残念ながら誰にでも手に入れられるものではなさそうですが、「知りあいが既に利用している」などの場合は、声をかけてみるといいかもしれませんね。
hy-fiとMugen WiFi・限界突破WiFiを比較
データ上限なし・トリプルキャリア対応のモバイルWi-Fiサービスの中でも、hy-fiと同じく多機能端末を選ぶことができるのが、Mugen WiFiと限界突破WiFi。
サービス内容に共通点が多いMugen WiFiと限界突破WiFiを、hy-fiと比較してみましょう。
サービス名 | hy-fi | Mugen WiFi | 限界突破WiFi |
料金 | G4 3,880円
U2s 3,280円 (口座振替 3,980円) |
G4 3,880円
U2s 3,280円 |
3,500円 |
使用回線 | トリプルキャリア | ||
データ上限 | なし | ||
本体 | レンタル | 端末代無料
(ただし24か月以内に解約時は返却が必要) |
キャンペーンにつき無料 |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | キャンペーンにつき無料 |
解約金 | 9,500円
2年自動更新、更新月1か月 |
1年未満 9,000円
1~2年未満 5,000円 契約更新月以降 0円 |
24か月以内 18,000円
その後 5,000円 1年自動更新、更新月3か月 |
その他 | 海外利用可能 | 海外利用可能
30日間お試し可能 |
海外利用可能 |
hy-fiとMugen WiFiを比較
hy-fiとMugen WiFiを比較すると、提供端末や月額料金はどちらも同じ。
しかしながら、解約金の面からみると、「1年以降5,000円」「更新月以降0円」というMugen WiFiに優位性があります。30日間の返金キャンペーンなどを考慮しても、Mugen WiFiの方がより気軽に契約することができるでしょう。
ただし、口座振替が選べるのはhy-fiのU2sのみです。口座振替が選べるモバイルWi-Fiサービスは珍しいので、そういった意味ではhy-fiにも検討価値があるかもしれません。
hy-fiと限界突破WiFiを比較
多機能なG4とシンプルなU2sを選べるhy-fiに対して、限界突破WiFiでは多機能なオリジナル端末のみを提供しています。月額料金の面では、U2sを含めればhy-fiの方が、多機能端末のみなら限界突破WiFiの方が安価です。
多機能端末を契約したい方は、hy-fiよりも限界突破WiFiを選ぶと良いでしょう。ただし、解約金も倍近くかかるので、契約の際は2年間利用できるかをよく検討してください。
口座振替ならhy-fiを検討する価値あり
hy-fiのサービスは、データ上限なし・トリプルキャリア対応という、魅力的なモバイルWi-Fiサービスです。しかしながら、他社サービスと比較すると、解約金や月額料金の面で優位性があるとはいえません。
U2sのみですが、口座振替の受付はあまり他社では見かけないので、クレジットカードに抵抗がある方などは検討してみても良いでしょう。
公式ページ:hy-fi