ドコモが急遽発表した以前より報道された4割値下げに対応した新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」。
今回はその新料金プランの概要をお話した上で他社との比較をしていきたいと思います。
目次
ギガホについて
まず仕組みとしてはシンプルな料金体系となっており、音声プラン・ISP料金・データ通信料が一体となりユーザーには分かりやすいプランになっています。
「ギガホ」はデータ通信量が大容量30GBのみで、データを多く使うユーザー向けとなっています。
ギガホ・データ通信量30GB(2年契約) | 6,980円 |
現行プランやauのプランの様に容量の選択肢はありません。しかし、大きく違うのは上限超過の速度規制時です。
ソフトバンクの「ギガモンスター+」の様に容量が50GBや、カウントフリーのプランでもありません。
従来までだと128Kbpsという低速になりますが、「ギガホ」は規制後の送受信速度は最大1Mbpsと日常利用においては支障が少なくなっています。
参考:これからはシンプル2択。ギガホ、ギガライト | 料金・割引 | NTTドコモ
ギガライトについて
こちらのプランは他社に追従していて、自身の通信量による料金が変動する従量制プランとなっています。
ステップ1【~1GB】 | 2,980円 |
ステップ2【~3GB】 | 3,980円 |
ステップ3【~5GB】 | 4,980円 |
ステップ4【~7GB】 | 5,980円 |
ドコモの現行プランも同様の形態を採用していますが上限が20GBから7GBに変わっています。
利用が少ないユーザー向けの低料金プランになっています。ギガホと異なり上限超過時の速度は最大128Kbpsです。
オプション・割引について
ギガホ・ギガライトの通話向けのオプションや、固定通信とのセット割、新たな家族割引サービスについて順を追って説明致します。
音声オプション
オプション名 | 料金 | 通話料 |
(標準) | ー | 国内通話料30秒20円 |
5分通話無料オプション | 700円 | 1回5分以内国内通話料24時間無料
5分超過時30秒20円 |
かけ放題オプション | 1,700円 | 国内通話料無料 |
今までは料金プランとして選択する形でしたが、シンプルな料金体系という事で今回よりオプションになりました。
ドコモ光セット割
ドコモ光とのセット割もプランにより割引が適用されます。
ギガホ | -1,000円 |
ギガライト・ステップ1 | 割引なし |
ギガライト・ステップ2 | -500円 |
ギガライト・ステップ3 | -1,000円 |
ギガライト・ステップ4 | -1,000円 |
みんなドコモ割
「ファミリー割引」グループ内の音声回線数に応じて、割引されるソフトバンクで採用している家族割引サービスです。
対象となる家族の定義は従来よりも緩くなり、「三親等以内」「同居・別居を問わない」という事になり対象が多くなりドコモによる囲い込みが強くなっています。
単独・1回線のみ | 割引なし |
2回線 | -500円 |
3回線以上 | -1,000円 |
新料金プランのメリットは?
料金プランの単価は従来より安くなっており、みんなドコモ割による家族の囲い込みも行っています。
シンプルな料金プランという点から言うと、非常に分かりやすくなっているのも特徴です。しかし、筆者の個人的な意見としてはそれ以外に強いメリットは感じられません。
デメリットは?
現行プランで適用される端末購入を条件にする「月々サポート」が適用されなくなる。つまりは端末代金の丸々負担しなくといけないという事になります。
実質の値上がりと以前から言われており、ドコモが今度端末代金の負担を減らす為にどういう施策を追加するかは現時点では未定です。
おトクになるのか?
auとソフトバンクに比べると両社の良い所をしっかりと抑えながらも、両社で採用している分離プランによる端末補助を無くすという点も追従している。
両社では採用していなかった家族シェアのプランを無くしてしまったというのも残念です。
現在、2年以上使っている方に関しては料金プランの変更をする事で月々の負担は減るのは確かです。
しかし、月々サポートが新たに適用されない事によるこれから端末を買うユーザーに対してどうなるのか。現時点では未定の為、筆者としては一概にはおすすめ出来ないとは付け足しておきたいです。
「docomo with」もサービスの新規受付を終了する為、対象機種の購入を検討しているユーザーはこちらは早めに動いた方が良いかもしれませんね。