NTTドコモは、現在ガラケーで利用している「FOMA契約」とインターネットを利用するためのISP契約「iモード」を2026年3月31日でサービス終了することを発表し話題になりましたね。
現在も年配の方を中心に多くの利用者がいるガラケーですが、その方達のために打ち出した施策が2019年11月1日より開始されました。その名も「はじめてスマホ購入サポート」です。
この施策はFOMA契約、またガラケー利用者がおとくにスマートフォンへ機種変更できるもの。どのような施策なのか、また注意点なども含めてご説明します。
目次
「はじめてスマホ購入サポート」の概要
冒頭でもお伝えしたように、2026年3月31日でFOMA契約、およびiモード契約は利用出来なくなります。つまりガラケー利用者はタイムリミットが迫られる立場になりました。
その対策としてドコモが発表したのが「はじめてスマホ購入サポート」となります。この施策は、条件がそろえば機種代金が割引になるものです。過去の施策でも、機種代金割引の施策はありましたが、今回はそれらよりも割引額がアップしています。
さらに他の施策との組み合わせが可能なため、よりおとくに機種変更をすることが可能です。
それでは「はじめてスマホ購入サポート」が適用される条件を見ていきましょう。
対象の手続きは現在FOMA契約であることが条件
「はじめてスマホ購入サポート」を適用するためには、手続きは必ず契約変更であることが条件となります。つまり、現在FOMA契約であること。
契約変更とお伝えしていますが、実は他社(au、Softbankなど)で3G契約をしており、ドコモに乗り換えと同時にXi契約にした場合もこの施策は適用となります。
また契約変更だけではなく、現在利用している機種が3G端末と確認できることも条件として挙げられています。そのため店頭で手続きを行う場合、実機を持っていく必要があります。
他社の機種であっても、ドコモ側では3G端末の把握は可能なシステムを作っていますので、お客様自身が把握してなくても問題ありません。
ドコモではオンラインショップも可能でそちらの購入の場合、ドコモ契約であればFOMA契約である確認が取れ、これからお伝えする対象機種を購入することで対象となります。よって現在利用しているガラケーを「見せる」という行為はありません。
「はじめてスマホ購入サポート」を適用した場合の割引額
条件がそろったら割引額も気になりますよね。割引額は機種によって変わりますが2種類用意されています。
- 11,000円(税込)
- 22,000円(税込)
傾向としては、最新機種また人気機種は22,000円の割引が可能。それ以外が11,000円の割引がきくようになっています。これは店頭で購入した場合。
オンラインショップを利用した場合は、機種代金の割引ではなく「dポイント(期間・用途限定)」で還元される仕組みとなっています。
店頭の場合は即割引をしてもらえますが、オンラインショップはポイント還元なので、購入月の翌々月に付与されますので注意してください。開通処理といってXi契約にする操作を自分で行う必要がありますが、購入月と開通月がまたぐ場合は、開通月から翌々月を計算する仕組みです。
対象機種はiPhone 含め52種類
「はじめてスマホ購入サポート」を適用するには、次に購入する機種にも制限がかけられています。制限がかけられているといっても52種類もあるので、気に入った機種が見つかる可能性も高いです。
対象機種 | 種類 |
iPhone | 8種類 |
Google Pixel | 3種類 |
ドコモスマートフォン(Android) | 35種類 |
ドコモケータイ | 3種類 |
らくらくスマートフォン | 2種類 |
ビジネス向けドコモスマートフォン | 1種類 |
各機種の割引額は公式サイトをご覧ください。
このように幅広く対象機種が設定されているので、どんなタイプの方にも選びやすいです。現在のガラケーと同じスタイルの機種が良ければ「ドコモケータイ」を選ぶといいですね。デザインもガラケーと同等、進化したガラケーと思っていただければ大丈夫です。
「はじめてスマホ購入サポート」を適用するときの注意点
「はじめてスマホ購入サポート」はFOMA契約の方が対象ですが、全てのFOMA契約が対象という訳ではありません。いくつか注意点があるのでみてみましょう。
- キッズケータイプラン・データプランは対象外
- 現在の機種が購入から6ヶ月以上経っていること
- 過去6ヶ月以内に「Xi→FOMA」への手続きを行っていないこと
- 端末購入していない新規契約をしている場合は対象外
この施策を利用する場合、現在の料金プランにも注意しなくてはいけません。そして「6ヶ月」という単位。これは購入日(またはXi→FOMAへの手続き日)を見ています。その日から逆算して6ヶ月を計算しますので、長年利用されていない方も日付を確認する必要があります。
また最後の端末購入をしていない新規契約ですが、まれに「機種は持っているからSIMカードだけドコモで契約したい」と言われる方がおられます。この場合、ドコモで機種を購入していませんので、そもそも施策を適用することはできません。
ドコモ契約の場合は「機種購入していること」が暗黙のルールとなっています。
「はじめてスマホ割」の適用で月額料金も割引になる
今回の「はじめてスマホ購入サポート」を適用できる方は、月額料金も割引になる「はじめてスマホ割」も条件を満たせば適用になります。
- Xi契約と同時に「ギガホ」または「ギガホライト」プランの契約にすること
- ガラケーの利用が18ヵ月以上利用していること
ガラケーの利用期間が異なりますが、長く利用している場合はこちらも自動適用されます。条件を満たせば、最大12ヵ月、月額基本料金から1,000円の割引。この月額基本料金という部分がミソで、総額からではありません。
基本料金とは通話料金プランのこと。オプション料金は含まれません。請求明細を確認し、基本料金と仕訳されている項目のみから割引されますので注意してください。
オンラインショップで購入する場合は、利用機種の写真のアップロードも必要となります。
ガラケーが不要な人は「下取りプログラム」を適用してさらに機種の割引に!
ドコモでは不要になった機種をドコモ側で回収する施策「下取りプログラム」も長年実施しています。今回のガラケー利用者の方ももちろん対象。
「手元になくても大丈夫」という方はぜひ購入と同時に「下取りプログラム」への申込をしておきましょう。店頭であれば機種代金の割引に使え、オンラインショップであればdポイント還元として適用されます。
少しでもおとくに機種変更するためには、おすすめの施策です。
ただし、画面割れや操作の不良などが見つかれば、割引額(ポイント進呈数)は格段にさがりますので、機種の状態によって割引は変わってきます。
メリットが多い「はじめてスマホ購入サポート」はガラケーに方におすすめな施策
今なら、条件がそろえば「はじめてスマホ割」「下取りプログラム」と施策を重複して利用もできるチャンス。終了期間は決まっていませんが遅くなればなるほど、おとくなキャンペーンはなくなっていきます。私の経験上、ギリギリな時ほど割引額が少なくなっていった施策もありました。
FOMA契約がなくなるのは、約6年後ですが早めの切り替えをドコモは促しています。3G自体の提供が終了しますので、ぜひおとくなうちに機種変更をしてくださいね。