Androidスマホ初期化後にGoogleアカウントを求められる場合の対処法(この端末はリセットされました)

Android設定・トラブル対処法

先日、筆者の友人より「お下がり端末を家族へ譲渡しようとして初期化をしたら次の様な文章が出てきた。」と相談を受けました。

この端末はリセットされました。続行するには、この端末で前に同期したGoogleアカウントにログインしてください。

中古端末や個人間の譲渡でもしかしたら発生するかもしれないこの症状について解説致します。

どういう時に発生するのか?

発生条件について上記で答えは出ておりますが、端末の初期化(リセット)です。

ただ設定画面から遷移する通常のリセットだけではこの症状は発生しません。

詳しくは後述しますが、特定のリセット操作を行った際に端末保護機能(Device Protection)により所有者しか知り得ないであろうGoogleアカウント(Gmail)でのログインを促されるという盗難による不正利用を防止されている状態です。

端末保護機能が有効となる初期化方法とは?

通常のリセットであればこのような自体には陥りません。では、それ以外のリセット方法とは何か?という答えですが「リカバリーモードからのリセット」です。

全てのメーカーで行える訳では無いですが、AndroidというOS自体のトラブルなどが発生して全く起動しない場合などに本来起動させるのがリカバリーモードです。

電源投入時に特定操作を行うと起動するシステム復旧(リカバリー)する為のモードです。内部データを消去したり、強制的に初期化を試みる事が出来ます。

過去には仮に盗難され、ロック解除が出来ない場合でもこのモードから初期化する事でロック解除を行っていたという部分も含めて初期状態へ戻す事が行なえました。そういった側面での対策とも言えます。つまり昔のスマホはそれが可能でした。

「リカバリーモードからの初期化? 危ないから端末に保護を掛けておこう。」とOS側で有効にして、解除に必要な情報は端末所有者がわかる内容にしておくという事です。

今回のケースは何故起きた?

不正利用防止を意味している、というのは理解出来たとしても冒頭でお話した友人はじゃあスマホを盗んできたのかと言えば違います。

れっきとした自分のお下がりスマホでした。では、何故今回の様なケースが発生してしまったのかですが正解は「ロック番号をわからない状態になってしまったので機種変更を行い、古い機種はネットで調べて出てきた方法(リカバリーモード初期化)を試した為」です。

インターネットで検索すると確かに比較的上位にリカバリーモードでの初期化が記載されたページが出てきました。友人はぽんと出てきたページの情報から初期化を試みた訳ですね。

解除方法について

本人確認を意味するGoogleアカウントでのログインで解除されます。その為には以下の条件を満たす必要があります。

  1. Googleアカウントのメールアドレスとパスワードが両方判明している
  2. ログインする為のインターネット環境

Googleアカウントでログインできない場合は、その場で解除できないので、メーカーに解除依頼する必要があります。

困ったらメーカーサポートを!

携帯電話キャリアから購入したスマホであれば、預かり修理対応などにより初期化や端末保護機能有効端末も正常な状態で戻してくれます。

ただし年季が入ったスマホですと、併せて他の不具合箇所の修理などで高額となる修理になってしまう場合もあります。SIMフリー端末においてはまずは販売店で確認の上、対応をしましょう。

インターネット上においては非正規の方法として、この状態から強制的に保護機能を解除するというサービスもあるようですが利用しないようにしましょう。

やや悪い印象を与えてしまった端末保護機能ですが、本来の役割から考えれば自分の買った端末の悪用防止に繋がっております。

トラブルに巻き込まれない為に

今回は友人との事でしたのでトラブルにはなりませんでしたが、この機能が有効になる事で中古端末販売店で購入した端末や、オークションサイト、個人間でのやりとり等において相手から買った端末が保護機能が有効だったり、逆に自分が渡した端末が…という事になりかねません。

購入時は正常に初期化されていることを事前に確認しておく、自分が相手に譲る場合は通常の初期化をする、Device ProtectionによりGoogleアカウントのログインが必要となる場合は、相手が困らないよう事前に伝えておくようにしましょう。