皆さんはインターネット経由で個人情報が特定される原因としてどういったものが思いつきますか?
ウィルスや、他人の悪戯等もあると思いますが、SNSに投稿した内容から自宅の住所や勤め先、所属している学校を特定されてしまうケースが増えてきていることをご存知でしょうか。自身では気を付けているつもりでも、ちょっとした所から特定に至ることがあります。
自身の個人情報が特定されたとして困ることは無いと考えている方もいらっしゃると思います。ですが、悪意のある人物に情報を特定されると犯罪の被害にあったり事件に巻き込まれる可能性があり、大変危険です。
イギリスの元空き巣犯にアンケートを取ったところ殆どの空き巣が、ターゲットを決める際にSNSを利用すると回答したそうです。その他、ストーカー被害もSNSを通じて発生するケースが増えてきています。そういった被害に合わない為に、SNSに投稿する文章や写真について気を付けるポイントを紹介したいと思います。
目次
不用意な投稿の積み重ねが原因
基本的に『私の住所は○○です』と大々的にインターネットで投稿する人はいないと思います。では何故特定されてしまうかというと、いくつもの不用意な投稿の積み重ねによって特定まで至るわけです。
SNSで炎上したユーザーの個人情報を特定される際も、過去の投稿を一つ一つチェックされ特定されることが殆どです。どういった部分に気を付けなければならないか確認していきましょう。
自室内は整理をしてから撮影する
自室を撮影する際、自身の出自にかかわる書面や証明書等が写り込んでしまう危険性があります。それ以外にも学生であれば制服や学生鞄、社会人であれば仕事にかかわる資料など自身の行動範囲を絞る判断材料となるものが写ってしまう可能性があります。ですので、そうならない為整理を整頓をされてから写真の撮影を行う、そういったものが写っていないか確認してから投稿しましょう。
窓から見える景色は写さない
自室の窓から見える景色は出来るだけ写さないようにしましょう。近くにある建物や、見え方によって自宅の位置がある程度特定可能です。また、近くの電信柱や看板が移りこむと階層や部屋の位置まで把握できてしまう可能性もありますので大変危険です。
自宅、職場など近隣の情報は出さない
直接的な表現を控えていても、写真や文章から最寄りの駅を特定されてしまう危険があります。例えば上記の写真とともに、『駅からの帰り道、中華まんがおいしそうと思いましたが我慢しました』と投稿したとします。写真の中にコンビニの店舗名が写っていますので、コンビニの住所が特定できます。
そこから駅名や、駅からコンビニへ向かうルートからどの方角に自宅があるのか予測可能です。できるだけ情報を控えるのであれば、写真は旗だけを写したり文章は『駅からの』といった表現を省けば特定される事はありません。
被害に合わない為に
個人情報の特定されただけでは何かが起こる可能性は低いと思います。ですが、合わせて気を付けなければならないことがあります。それは自身や家族の行動に関する情報を控えることです。
『自宅に誰もいない』『自宅には人が少ない』といった情報を公開することによって、実際の犯行に及ぶケースがあります。夏休みに入っている方も多いと思いますので注意が必要です。
スケジュールは公開しない
○○日から一週間沖縄に行ってきます!のように、事前にスケジュールを公開してしまうとその間は自宅に居ないことがわかります。誰かに聞いてほしい気持ちは解りますが、『いつ』の部分は伏せて投稿した方が良いでしょう。
旅行の思い出は帰宅してから
旅行中の写真や出来事をその場で共有したい気持ちは誰しもあると思いますが、しばらく自宅に帰らないことを証明していることになります。可能であれば、旅行が終わってから自宅でゆっくり思い出を振り返りながら投稿する方が安全と言えます。
これらの一つでもやってしまってはいけないという訳ではありません。積み重ねが原因に繋がりますので、投稿する前に本当に投稿してよいのかを今一度確認するだけでも予防になるでしょう。SNSの利用にはリスクが伴うということを今一度意識しましょう。