現在、特定のサイトを閲覧時に「VPNアップデートが必要!」という警告の画面が表示される。という報告が増えています。
Googleセキュリティのロゴが表示されていますが、日本語もおかしく信用に値するものではないまったくの詐欺広告です。信用してはいけません。そして、警告にでてくる「VPNアップデート」とは一体何のことなのでしょう?
そんな疑問を全て解決するために今回は、VPNアップデート警告の対処法をご紹介とVPNの意味を解説します!
表示される警告の内容は?
Googleのロゴにセキュリティとあり、あたかも「Googleセキュリティ」という機能のようにみえますが、存在すらありません。
赤枠の部分には、閲覧しているスマホのメーカー名とドコモやauなどの型番名も表示されますが、サイト側で把握できる情報なので注意する必要もいらないです。
最近の不具合や警告のことをご存知のユーザーは問題ありませんが、年配の方やスマホ初心者の方には注意するように伝えてあげましょう。
どのような不具合が起きる?
一度表示されると、やたらと表れて邪魔をされるようになります。イライラしてタップするのを狙ってのことですので、速やかにページを閉じるようにしましょう。
画面上にある「キャンセル」もアプリへ誘導されてしまいます。こちらの方法で対応して下さい。
- 表示されているwebサイトを閉じる
- □ボタンをタップしてバックグラウンドで表示されているブラウザも閉じる
- アプリをインストールした場合は即アンインストールする
webサイトを再度見たい場合は、アドレスをコピーしておいて、バックグラウンドのアプリ終了させてからもしくは、違うブラウザで見るようにみましょう。
同じ画面が表示される用になった場合は、あきらめたほうが無難です。
誘導先はVPNアプリ!VPNとはなんぞや?
このVPNアップデートから誘導されるのは「Smart VPN Expert」というVPNアプリでした。このアイコンがスマホにあったら、即アンインストールして下さい。
このVPNアプリは現在は削除されているので、探りようがありませんでしたが「VPNアプリ」ということであればハッキングも可能なので非常に危険です。
年齢層をバラバラに全国対象でアンケート結果で「VPNを知っている」と答えた方は17%でしたので、ご存じない方も大勢いることでしょう。
VPNとは?
VPNは「Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」の略です。
仮想的なプライベート接続を可能にして、機密性の高い安全な通信接続ができるといった技術のことです。会社間などの、漏洩など絶対できない情報のやり取りに利用されています。
わかりやすく例えると、通常のネット接続が普通の郵便ハガキ。VPN接続は、匿名と暗号でやり取りする現金書留のようなものです。
無料で利用できるVPNが郵便屋さんだとしたら、有料のVPNであればセキュリティサービスに頼むといった感じになります。
公共のWiFiなどのネットに接続する場合に、スキャニング(盗み取り)や傍受、ハッキング(乗っ取り)などの危険性が伴います。そこでVPN接続を利用することで、プライベートな情報を守ることができるという訳なんですね。
VPNアップデートの警告によるフィッシング(釣り)広告でインストールしたVPNアプリなんて、自分のプライベートを預けるようなものですので大変危険なアプリということになります。
VPNは信用できる有料アプリが無難
公衆WiFiなど接続する場合はアドレスに注意しましょう。特に頭が「https:~」以外のアドレスは危険です。今回の「VPNアップデート警告」が表示されるアドレスも全て「https:~」以外のアドレスでした。
無料のVPNアプリもありますが、使い勝手や信用性に気をつけて利用するようにしましょう。有料のアプリは3,000円前後が相場になっています。
重要なやりとりをする接続には検討すべきですが、過剰なまでに気をつけることはありません。
おかしな警告はタップせずにブラウザのwebページを閉じて対処するように、周りのユーザーにもおすすめ下さい。