ソフトバンクでSIMフリー端末は使えない?注意すべき点とAPN設定などを紹介

機種・料金

みなさんはSIMフリー端末を使ったことがありますか?

2015年5月にSIMロック解除が義務化され、2019年9月に購入101日以降でないとロック解除出来ないという制限も無くなりました。

総務省が分離プランを推し進めているように、現在端末の購入と通信キャリアを自由に選べる時代へと変化してきています。

基本的にSIMフリー端末さえあれば、どこのキャリアのSIMカードを挿しても基本的には使うことが出来るのですが、唯一ソフトバンクだけ使うことが出来ない場合があります。

今回はソフトバンクのSIMカードをSIMフリー端末に挿しても使えない原因と、対策を解説していきます。

使えないってどんな症状?

ソフトバンクのSIMカードをSIMフリー端末挿すと、電話は出来るけどネットに繫がらない事があります。

通知バーの表示も電波は拾えているけど、4Gの表示がない状態です。

電波あり4Gなし

これはAPN設定をしていない時の症状です。

ところが、ソフトバンクの公式ページに記載されているAPN設定を入力しても、ネットには繋がりません。

公式APN設定
APN:plus.4g

ユーザー名:plus

パスワード:4g

一体それはなぜなのでしょうか?

ネットが使えない理由

ソフトバンクで契約していて、SIMフリー端末にSIMを入れ替えても使えない方に共通している事は、Android端末をソフトバンクで購入して使っているということです。

ソフトバンクでSIM単体契約用のSIMカードではなく、Android端末用のSIMカードを入れた場合にネットに繫がらないという現象が起こります。

公式には発表されていませんが、ソフトバンクのAndroid用のSIMカードには特別なIMEI制限がかけられておりソフトバンクで販売されているAndroid端末でしかきちんと動作しないようになっています。

また、APN設定のパスワードなどがSIMカード1枚1枚で違うので、特別なアプリを使って抽出しなければAPN設定そのものが分からないという、なんとも難儀なSIMカードになっています。

ネットが使えない時の対策

2019年12月現在、ソフトバンクのAndroidSIMでSIMフリー端末を使いネットに接続する方法はありません。

どうしてもソフトバンクでSIMフリー端末を使いたいのであれば、ショップで対応しているSIMカードに変更するか、持ち込み機種変更でSIMカードだけ契約するかのどちらかになります。

また、中古でもソフトバンクが販売したAndroid端末であればAndroidSIMでも使うことが出来ます。

ソフトバンクのSIMの種類

ソフトバンクではSIMカードが大きく分けて4種類あります。

  • AndroidSIM(4Gガラケー含む)
  • AndroidSIM(NFC対応機種用)
  • iPhoneSIM
  • SIM単体契約用

AndroidSIMはNFCに対応か非対応かでSIMカードの種類が変わってきますが、NFC非対応SIMをソフトバンクのNFC対応端末に挿しても普通に使うことが出来ます。そして何故か、NFCを使ったおサイフケータイやGoogle Payも問題なく使うことが出来ます。

また、ソフトバンクのiPhoneはAndroid端末と違ってメールアドレスが2つ付与されるので、そこの違いでSIMカードが分かれています。

SIM単体契約用のSIMカードはいわゆる「マルチサイズSIMカード」となっており、ガラケーからスマホまで全てのSIM単体契約はこのSIMカードになります。

SIMフリー端末で使えるSIM

ソフトバンクのSIMカードのうち、SIMフリー端末で使うことが出来るのは

  • iPhoneSIM
  • SIM単体契約用

の2種類です。

どちらもAPN設定をする必要はありますが、SIMロックのかかっていない端末で使うことが出来ます。

iPhoneSIMの場合、iPhone6以前と以降でSIMカードの種類が変わり、iPhone6以降用のSIMカードであれば使えます。

この2種類であればSIMフリー端末はiPhone、Android端末問わず使え、LTEに対応しているタブレットやノートパソコンでも使うことが出来ます。

タブレットのSIMも同じ

ソフトバンクではタブレット用のSIMカードも2種類に分かれています。

  • iPadSIM
  • AndroidSIM

Androidタブレット用のSIMカードはスマホのNFC非対応端末用のものと同じものが使われています。

ということは、スマホと同じくSIMフリー端末に挿しても使えないという事です。

ですが、iPadSIMはiPhoneSIMと同じくAPN設定をすることでデータ通信をする事が出来ます。

ただ、iPad用のSIMカードなので電話番号を使った通話やSMSは利用することは出来ません。

いわゆる「データSIM」扱いというわけです。

ソフトバンクのAPN設定

SIM単体契約用のSIMカードか、iPhoneSIMかでAPN設定が異なります。

SIM単体契約のAPN設定

SIM単体契約用のマルチサイズSIMを使う場合、先述した公式サイトに載っているAPN設定で利用することが出来ます。

公式APN設定
APN:plus.4g

ユーザー名:plus

パスワード:4g

ソフトバンクのメールアドレスを使う場合はAPN設定でMMSの欄も入力する必要があります。

MMS設定

MMSC:http://mms-s

MMSプロキシ:andmms.plusacs.ne.jp

MMSポート:8080

iPhoneSIM、iPadSIMのAPN設定

iPhoneSIM、iPadSIMの場合、公式ページに載っているAPN設定では使うことが出来ません。

以下のAPN設定を入力することで使うことが出来ます。

公式APN設定

APN:jpspir

ユーザー名:sirobit

パスワード:amstkoi

他の項目はデフォルト

ただ、ソフトバンクのメールアドレスは使えないと思ったほうが良いです。

iPhoneSIMでSIMフリー端末を使うのは公式にサポートされていない方法なので、ソフトバンクのサービスで使えないものもあるようです。

また、ソフトバンクが販売しているAndroid端末で使う場合もSIMロック解除をしている必要があります。

iPadSIMはデータSIMとしてとても優秀!

音声通話とSMSがいらない場合は、データSIMとして「iPadSIM」がとても優秀だったりします。

ソフトバンクですでに回線を持っているという条件がありますが、シェアの子回線として契約することで縛りなしの月額980円で使えるデータSIMとして使うことが出来ます。

もちろん、SIMフリーのAndroid端末でも利用出来ます。

項目 月額料金
基本プラン(データ) 980円
データシェアプラス 0円
合計 980円

使えるデータ量は親回線のデータプランによるので、現在ソフトバンクでデータ50GBのプランに加入しているのであれば、そことシェアしてiPadSIMを契約すると最大50GB使えて月額980円という破格のデータSIMが完成します。

さらに親回線が50GB+であればもちろん動画SNS放題も適用されるので、YouTubeも見放題といううれしいおまけもついてくるんです。

格安SIMのデータSIM大容量プランと比較しても、飛び抜けて安く使えます。

会社名 データ量 月額料金
ソフトバンクiPadSIM 最大50GB 980円
楽天モバイル 30GB 5,450円
IIJmio 12GB 2,560円
BIGLOBEモバイル 30GB 6,750円
LINEモバイル 10GB 2,640円
UQモバイル 14GB 3,980円
OCNモバイルONE 30GB 5,380円
イオンモバイル 50GB 8,480円

大容量のデータSIMを探している方は参考にしてみてください。

ソフトバンクを使うならSIMの種類に注意

以上、ソフトバンクのSIMカードでSIMフリー端末を使う場合の注意のお話でした。

契約をいじらずに、自分で色んな端末を買って使いたい方はSIMカードの事も考えて契約したほうが良さそうです。

ただ、SIM単体契約用のSIMカード以外は正式な使い方ではないので、いきなり使えなくなるかもしれませんし、高額な請求が来る可能性もないとは言い切れないので自己責任にて使う必要はあります。

ですが、とても安く使うことも出来るものにはなるので、気になった方は試してみてください。