「スマホを使っていると急に画面がフリーズして、しばらくしたら勝手に電源が落ちて再起動された…」
スマホがリリースされた当初では珍しくない症状でしたが、年月が経過するにつれ、勝手に電源再起動やシャットダウンされる現象は少なくなりつつあります。
しかし2019年の時点でも起こっている現象なので、この記事では勝手に電源再起動やシャットダウンされる原因と対処法についてご案内したいと思います。
目次
スマホが勝手に再起動・電源オフになる主な原因は4つ
スマホが電源再起動の操作をしていないのに、勝手に再起動したりシャットダウンする…この現象は主に以下4つのどれかが原因のケースがほとんどです。
まずは以下4点のケースに該当していないかチェックしてみましょう。
スマホの熱暴走が原因で電源再起動・シャットダウンされるケース
勝手に電源再起動・シャットダウンされてしまう主な原因はスマホの熱が原因です。
- アプリやCPUの高性能化
- バッテリーに負荷がかかる
- 防水・防塵機能による密閉化
- スマホケースで放熱する背面部が塞がれる
- 単純に外気温が高い夏場
と、スマホは熱に弱い精密機器なのに、熱を持ってしまう要因がたくさんあるので、電源が勝手に落ちたらスマホの背面部に触れて熱を持っていないか確かめてみましょう。
熱が原因ならスマホを自然放熱させて休ませよう
熱がシステムの誤作動を引き起こしたか、スマホの防護機能が働いて処理を停止させた(電源を再起動・シャットダウン)か…。
いずれにせよ原因が熱だと分かったなら、スマホを自然放熱させて一旦休ませるのが最適です。
- 接続していたら充電機から外す
- 電源をシャットダウンする
- 付けていたらスマホケースを外す
- 日光が当たらない風通しの良い場所で30分~1時間程放置する(扇風機の風を当ててもOK)
上記の手順でスマホを自然放熱させて、その後勝手に再起動・電源シャットダウンが起きないか様子見となります。
SIMカードの接触不良が原因のケース
キャリアとの電話・ネット回線とスマホを接続するSIMカードは、電源が入っている最中に抜かれると電源再起動となるスマホが多数存在します。
SIMカードの接触不良や読込不良でも起きるので、急に『SIMカードが抜かれました』というエラー文の後に、電源再起動やシャットダウンを起こすこともあります。
電源再起動後にも『SIMカードが読み込めません』という通知がステータスバーに出ることがあるので、SIMカード接触不良は見分けが付きやすい原因の1つです。
SIMカードを再度セットしなおし接触不良を解消させる
SIMカードの接触不良が原因で電源再起動・シャットダウンが起きた場合、まずはSIMカードを正しくセットし直すようにしましょう。
最近はSIMカードトレイにセットする方式以外にも、SDカードと一緒のトレーに入れる機種も多いので、SDカードセットや取り外し後に起きやすくなっています。
再度SIMカードをセットし直し、再度電源再起動やシャットダウンされないか確かめつつ使ってみましょう。
頻発するようならショップでSIMカードの交換を行おう
SIMカードをセットし直しても『SIMカードが抜かれました』のエラー文が出て、電源再起動やシャットダウンの現象が起きている場合はSIMカード交換を行いましょう。
SIMカードの端子が読込不良なのか、スマホ本体のSIMカード読み取り部分が異常かは不明ですが、SIMカード交換で改善されたらSIMカードの異常と判断できます。
SIMカードを交換しても同様の症状が起こる時はスマホ本体に異常があるので、データのバックアップを行ってスマホの修理交換を頼みましょう。
内部ストレージ容量が逼迫されているケース
スマホ本体の内部ストレージ容量が圧迫されている時も、電源再起動の原因にもなるとGoogleのAndroidヘルプでも記載されています。
設定アプリから内部ストレージを確認し、容量が少なければ下記の手順でストレージ容量を開放しましょう。
内部ストレージ容量を開放する方法はデータの移動・アプリの削除
逼迫されている内部ストレージ容量を開放するには、データの移動や不要なアプリの削除といった方法になります。
うっかり大事なデータを消してしまうとデータ消失事故につながるので、事前にバックアップを取っておくのがおすすめです。
まずは定番のキャッシュデータの消去を行おう
内部ストレージ容量の開放では、まずキャッシュデータの消去を行うのがセオリーです。
キャッシュデータはインターネットを早く読み込む為に格納された一時的なデータなので、データ消去してもスマホの動作に影響を与えるのが少ないデータです。
スマホの不具合全般の対処法にもキャッシュデータ消去は行われるので、覚えておいて損は無いでしょう。
不要なアプリのアンインストールも実施
インストールした覚えがないアプリや、長期間使っていないアプリのアンインストールも内部ストレージ開放にはおすすめです。
設定アプリからアンインストールするか、Playストアからアプリのアンインストールを実施しましょう。
可能なら写真や動画のデータをSDカードに移動しよう
内部ストレージ容量を圧迫する原因の一つに、スマホ本体に大量の写真や動画データが保存されていることがあります。
特に長時間の動画ファイルは何百MBのデータになることも多いので、SDカードに移動すると良いでしょう。
ギャラリーアプリやフォトアプリの表示されていた画像や動画の順番が変わるデメリットはありますが、キャッシュデータ消去に続くお手軽なストレージ開放手段なのでおすすめです。
メモリ(内蔵RAM)不足が起きているケース
勝手に電源再起動・急にシャットダウンされる原因の中で、初期のスマホから起きているのが『スマホのスペック(メモリ)不足』です。
最近のスマホは低価格帯でも通話やメール、Webサイト閲覧やSNS程度なら問題なく動作するので、メモリ不足が原因で急に再起動がかかる不具合は減りました。
しかしスマホのスペック上昇に伴い、アプリの中には高いスペックを要求する物もあるので、メモリ不足が原因で再起動がかかる不具合は健在です。
低スペックスマホで過度な負荷をかけるとメモリ不足に陥る
メモリ不足が起きるスマホは格安で購入できる低スペックスマホがほとんどで、1台10万円を超すようなハイエンドモデルでは滅多に起こりません。
低スペックスマホで『同時に複数のアプリを起動させ処理をする』『高負荷なゲームを遊ぶ』とメモリ不足に陥り、電源再起動やシャットダウンの現象が起きます。
Androidは改造できないので機種変更を考えた方が良い
メモリ不足が原因と判明した場合の対処法ですが、該当のアプリやWebサービスの利用を控えるか、機種変更を考えるようになります。
Androidはパソコンと違い、後からメモリ増設などの改造は出来ないので、スペック以上の働きをスマホに求めることは出来ません。
昔はハイエンドモデルだったスマホも、中古や型落ちモデルで安くなっている物も多いので、継続してアプリやWebサービスを利用したいなら機種変更がおすすめです。
頻発するなら故障の原因の可能性も高いので修理・交換も考えよう
スマホが急に電源再起動したり、電源がシャットダウンする現象は1回程度であれば、一時的な熱暴走の可能性もあるので大事ではありません。
しかし頻発するようであれば話は別で、スマホ本体が故障している可能性が高くなります。
上記の対処法を行い、改善されなければ修理・交換や機種変更を考えておくべきでしょう