今回はLINEが6月末に発表した新サービス「LINE Score(ラインスコア)」について解説致します。
目次
LINEスコアのサービス概要
「LINE」が提供する信用情報をスコアリングするサービスです。
Yahooやドコモ等でもサービス開始を予定していますが、この算出されたスコアを元に自社内サービスの活用や提携企業へのデータ提供を予定しています。
ユーザーの同意を前提に、用意された設問を答える事でAIが100~1000点を算出して以降はLINEサービスの利用状況でスコアが加算されていきます。
「LINE Score」の利用には「LINE Pay」へのサービス同意が必要となります。
スコアの点数の基準は年収や世帯情報によって変動するようで、いわゆる「信用情報」を数値化しています。
信用性が高いと判断されるとスコアが加算されていきます。スコアが低い=信頼性が低いとは一概には言えませんが、個人情報回答が一番スコア上昇率が高いかと思います。
サービスの利用者は多く、記事執筆時点ではスコア登録ユーザーが100万人を越えていると報道発表がありました。
スコアをアップさせるメリットは?
「LINE Pay」のマイカラー特典付与が大きなメリットです。スコアによって以下の特典があります。
マイカラーグリーン | スコア726~1,000 | お支払毎に2%還元+更にコード支払いで+3% |
マイカラーブルー | スコア626~725 | お支払毎に1%還元+更にコード支払いで+3% |
マイカラーの判定基準は毎月1日に更新されるスコアを元にされます。7月にスコア利用開始しても判定は8月になります。
参考:スコアを診断して「LINE Pay」の支払いが最大5%ポイント還元
また、今後LINEがサービスを予定している「LINE Pocket Money」もこちらのスコアを利用するようです。
スマホひとつで完結する個人向け無担保ローンサービスで、LINEから融資を受ける際に個人情報を利用する事で借り入れ可能金額を判定するものかと思われます。
(こちらもサービス開始に同意が必要なので勝手に申し込みされる訳はありません。)
また提携会社がこのLINEスコアを用いる事で自社内での審査などをある程度簡略化する事が出来ます。
これらは例としてショッピングをする際のショッピングローンですが、今までは信販会社が自社内で審査をしていた部分をLINEスコアの点数で一定基準の振り分けを行ったりといった活用も予想出来ます。
いずれの内容にしてもスコアが高い方がよりユーザーに有利に傾くかと思います。
LINE上でのメッセージ・通話は関係しているか?
上述した「LINEサービスの利用状況」にメッセージや通話といった部分が活用しているのでは?とご不安な方も多いと思いますが、これらの情報はスコア分析に利用されません。プライバシーが大きく関わる部分でもあるので、LINE公式にて発表されています。
逆に今までLINEを一切利用していなかった人も他の人と同じスタートラインにてスコアが算出されます。現時点でLINEサービスの利用状況にあてはまるサービスは「LINE Pay」「LINE家計簿」のみとなっています。
LINEスコアの登録方法について
【LINE】起動後に、【ウォレット】をタップ。
「LINE Pay」利用開始していると、【スコア】が表示されているのでタップ。
(「LINE Pay」利用開始前の方は、こちらの記事を参考にして利用開始を実施して下さい。)
「LINE Score」画面遷移後、【スコアを診断する(無料)】をタップ。
【質問に答える】にて自身の個人情報を入力します。
今後増えていくスコアリングサービス
記事冒頭で述べましたが既に同様のサービスを提供する予定の会社もあります。
「LINE」サービスだけではやはり信用情報の信頼性はやや低い(あくまで自己申告)ですが、例えばスマートフォンの割賦契約を行うドコモが自社内の支払状況をスコアリングする事で「携帯料金を遅れて支払う」といった生活環境まで算出される可能性もあります。
色々な方面でのAIとスコアリングサービスの活用、まずはLINEではじめてみませんか?
参考:LINEスコア公式ブログ