Androidスマホで急速充電できないときの原因と対処法

Android設定・トラブル対処法

みなさんはどのタイミングでいつも充電をしていますか?

夜寝る前や、出かける前、充電切れのアラームがなった時などさまざまだと思います。

特に出かける前や、充電切れの時は、できるだけ早く充電が増えてほしいですよね。

今回はAndroidスマホの急速充電の概要や、急速充電できないときの原因と対処法をご紹介します。

急速充電とは

充電能力は電流(A)× 電圧(V)で決まり、ワット(W)の単位で表されます。

明確に急速充電のワット数が定義されているわけではないですが、従来充電器の5Wよりも大きいワット数で充電できることを「急速充電」とよんでいます。

Androidスマホでは、Quick ChargeというQualcomm社が提供している急速充電規格が搭載されているものが多いです。

Quick Chargeはいくつかのバージョンに分かれていますが、現在多く搭載されているQuick Charge3.0では最大60Wでの充電が可能です。

急速充電するには、充電器とスマホ本体の両方が急速充電に対応している必要があり、充電速度や最大出力も、それぞれの充電器・本体で異なりますのでしっかり確認しておきましょう。

充電の違い

急速充電できない原因と対処法

Androidスマホで急速充電ができないときは、主に以下のような原因が考えられます。

  • 充電器が急速充電に対応していない
  • 機種が急速充電に対応していない
  • 急速充電に関わる設定の問題
  • 端末の温度が上昇している
  • 充電器が故障している
  • 本体が故障している

通常の充電器を使用している

充電器が急速充電に対応していない、通常の充電器を利用している場合は、急速充電ができません。ご利用の充電器が急速充電に対応しているものか確認しましょう。

通常の充電器だった場合は、急速充電に対応している充電器に買い替える必要があります。

「急速充電器」と謳っているものでも、端子の形の違いや、対応している規格が異なります。

購入の際は、キャリアショップや家電量販店の店員に利用機種を伝え、対応している急速充電器を確認してから購入しましょう。

またネットなどでも購入ができますが、粗悪品が混ざっている可能性があります。電気用品の安全基準をクリアした「PSEマーク」がついているものを選びましょう。

急速充電に対応していない機種

急速充電器を利用しても、機種が急速充電に対応していない場合は、急速充電できません。急速充電に対応していると記載があっても、それぞれの機種で対応可能な最大充電出力は異なります。

利用機種の対応している最大ワット数を、取扱説明書、キャリアもしくはメーカーの製品紹介ページなどで確認しましょう。

またキャリアで機種を購入した場合は、キャリアで販売している純正の急速充電器以外は動作保証対象外となります。

純正の充電器であれば、故障時に保証対象となる可能性があるため、できるだけ純正品を利用することをおすすめします。

家電量販店などで販売している市販の急速充電器を購入する場合は、利用している機種が動作確認済みになっているかを確認しましょう。

急速充電の設定を確認する

機種によって、本体設定の中に急速充電に関わる設定項目がある可能性があります。

たとえば、Galaxy S53 5G の場合は、急速充電のオン/オフの設定があります。設定がオフになっていると急速充電器で充電しても、従来速度での充電になってしまうため注意しましょう。

今回の動作確認は、Galaxy A53 5G(Androidバージョン:12、One UIバージョン:4.1)で行っております。

急速充電をオンにする
  1. 本体設定を開く
  2. 「バッテリーとデバイスケア」をタップする
  3. 「バッテリー」をタップする
  4. 「その他のバッテリー設定」をタップする
    その他のバッテリー設定を開く
  5. 「急速充電」をタップしてスイッチをオンにする
    急速充電のスイッチをオンにする

端末の温度が上昇している

充電中に操作をしていたり、ゲームなどの負荷がかかるアプリを利用していたりすると、端末の温度が上昇することがあります。

端末の温度が上昇すると、安全のため充電の機能が停止される可能性があります。

端末の温度が上昇している際は、充電を一旦停止し、端末の温度が低くなってから再度充電を開始しましょう。

端末の温度が低くなっても充電ができないときは、一度充電器をコンセントから抜いてから数分放置後、再度コンセントに差すことで改善される可能性もあります。

充電器の不具合

急速充電ができない場合は、充電器の不具合の可能性があります。

充電器の端子部分に破損や異物付着などの問題があると、正常に充電することができません。

可能であれば、以下のいずれかの方法で切り分けしてみましょう。

  • 利用中の機種で、他の急速充電器を使って急速充電できるか。
  • 利用中の急速充電器を使って、他の急速充電対応機種を急速充電できるか。

他の急速充電器だと充電ができる、もしくは利用中の急速充電器で他の機種も充電ができない場合は充電器に不具合がある可能性が高いです。

充電器購入時の保証内容を確認し、購入元に問い合わせてみましょう。

保証期間が切れている場合や、保証書が見つからないなど保証対象外の場合は、新しい急速充電器を購入する必要があります。

スマホの不具合

急速充電器に問題がない場合は、スマホ本体の不具合の可能性があります。

スマホの再起動

急速充電ができない原因が、スマホ本体の一時的な不具合のときは、スマホを再起動することで改善する可能性があります。

スマホの再起動をしてから、急速充電ができるようになったか確認してみましょう。

スマホを再起動する
  1. 電源ボタンを長押しする
  2. 「再起動」をタップする
  3. もう一度「再起動」をタップする
    スマホを再起動する

端子部分の清掃

本体の充電端子に異物が付着していると、正常に充電ができない可能性があります。

充電端子の部分にほこりなどの詰まりがある場合は、奥まで充電器が差すことができず、接触不良を起こしていることがあります。

また水分などの異物が付着していると、異常を検知して充電が停止されることがあります。

目に見える汚れがあった場合は、綿棒などで優しく清掃して、急速充電ができるように改善されたか確認してみてください。

強くこするなど端子部に強い力が加わると、破損してしまう可能性があるので注意しましょう。

自分で汚れをとるのが難しい場合は、無理に行わずキャリアショップなどに相談してみてください。

修理を検討する

スマホの再起動や、充電端子部分の清掃でも症状が改善しない場合は、本体の修理が必要になる可能性があります。

キャリアショップやメーカーなどに、くわしく状態を確認してもらい、修理をするか検討しましょう。

なお充電端子に力が加わったことにより基盤が破損してしまっていたり、水分が付着して端子部にサビなどがあったりする場合は、修理不能となる可能性があります。

破損や水濡れなど、思い当たることがある場合は、加入中の補償サービスの利用や、機種変更も検討しておきましょう。

急速充電が対応していれば急な外出時も安心

Androidスマホの急速充電の概要や、急速充電できないときの原因と対処法はわかりましたか?

急速充電が対応していれば、「あと30分で出かけなければいけないのに充電がまったくない!」という時でもすぐに充電が溜まるので安心です。

ご利用の機種が急速充電に対応しているようであれば、ぜひ急速充電器を使って、充電の速さを体感してみてください。